東京工業大学と東京医科歯科大学が合併し2024年10月に東京科学大学となるという発表を受け、入試方式がどうなるか不安な受験生は少なくないと思います。
本記事では、東京科学大学の入試方式や足切り基準について詳しく解説し、受験生が安心して勉学に励むための情報を提供します。従来の入試方式からの変更点や各選抜方法の詳細、共通テストと二次試験の比率についても触れています。
東工大生ならではのアドバイスもありますのでぜひ最後までご覧ください!
記事の内容
- 東京科学大学の今後の入試について
- 東京科学大学(旧東工大)の入試方式解説
- 東京科学大学(旧医科歯科大)の入試方式解説
- 東京科学大学の足切りについて解説
東京科学大学の入試はどうなる?【結論】当分は元のまま!安心して勉学せよ!
東京科学大(旧東工大)は東京科学大の入学者選抜試験について以下のように述べています。
新大学当初は、現大学と同等の入学者選抜試験を実施します。入学者選抜試験の方法等を変更する場合は速やかに周知します。特に学士課程の入学者選抜試験において入学志願者の準備に大きな影響を及ぼす変更がある場合は2年程度前に周知します。
https://www.titech.ac.jp/admissions/prospective-students/news/2023/066479からの引用
つまり科学大の入試では、従来の東工大、医科歯科大の入試と同じ試験を行うとのことでした。
東工大を受けたい人は従来の東工大の試験を、医科歯科大を受けたい人は従来の医科歯科大の試験を受けれるということですね!
今後、科学大の入試方式は変更されることがあるかもしれませんが、その場合は2年前にはその事実を発表するとしています。現在(2024年4月時点)入試方式を変更する情報は出ていないので、最低でも2026年までは今まで通りの入試方式を取ることが予想されます。
医科歯科大、東工大を目指してる受験生の皆さんは今まで通り各々の大学に向けた勉強を進めていきましょう!
これからは東工大、医科歯科大それぞれの入試方式について解説いたします!気になるところはこの記事の目次からご覧ください。
令和7年度 東京科学大学(東工大側)入試がを大まかに解説
東京科学大学(旧東工大) 入試選抜の種類
東京科学大学(旧東工大)の入試は
- 一般選抜(前期試験)
- 総合型・学校推薦型選抜
の二つの選抜方法が存在します。
上の図の通り一般選抜はいわゆる二次試験であり「学力検査中心の選抜」なのに対し、総合型・学校推薦型選抜はAO試験・推薦入試のことを指し「学力検査だけでなく、面接や書類にて多様的・総合的選抜」になります。
ここで注目したいのが「女子枠」の増加です。
2024年から「女子枠」が導入され他ことによって一般選抜の枠が減少していることが特徴的です。
2024年では一般選抜の募集人数が852名、総合型・学校推薦型選抜の一般枠が118名、女子枠が58名であったのに対し
2025年では一般選抜の募集人数が784名、総合型・学校推薦型選抜の一般枠が101名、女子枠が143名となり、女子枠の増加に伴い一般選抜の定員や総合型・学校推薦型選抜の一般枠が縮小されたことがわかります。
上の図は東工大公式のホームページから引用しましたが、2024年2025年の一般選抜の募集人数が誤っているので注意してください。正しくは2024年では一般選抜の募集人数が852名、2025年では一般選抜の募集人数が784名になります。
総合型・学校推薦型選抜の一般枠、女子枠の募集人数は以下の通りになります。
特徴として、2025年の総合型選抜では
- 理学院 工学院では女子枠、一般枠の併願はできない
- 生命理工学院では女子枠を設置しない
- 上記以外の学院では女子枠と一般枠の併願が可能
の三点があげられます。
女性の方は合格する確率を上げられることになります。
また学校推薦型選抜は2024年は理学院、生命理工学院で実施されましたが、2025年は生命理工学院のみの実施となりました。
続いて一般選抜の募集人数の推移は以下のようになります
2024年 | 2025年 | |
理学院 | 143名 | 128名 |
工学院 | 314名 | 261名 |
情報理工学院 | 72名 | 72名 |
物質理工学院 | 138名 | 138名 |
生命理工学院 | 105名 | 105名 |
環境・社会理工学院 | 80名 | 80名 |
合計 | 852名 | 784名 |
2025年は2024年と比較し、理学院の募集人数が15名、工学院では43名減少しており他の学院は変化がないことがわかります。
このことから2024年度の理学院、工学院の倍率は志願者が例年通りの場合高くなることが予想されます。
これから先は一般選抜、総合型選抜、学校推薦型選抜の順に選抜方法、必要な科目等を解説します。
東京科学大学(旧東工大)一般選抜の詳細
東京科学大学(旧東工大)を受験するためには共通テストを受験することが必須になってきます。科目は以下の表にある国語、数学、理科、地歴公民、英語、情報の6教科8科目となります。
教科 | 科目 |
国語 | 「国語」 |
地歴公民 | 「歴史総合、日本史探求」、「歴史総合、世界史探求」、「地理総合、地理探求」 「公共、倫理」、「公共、政治・経済」から1科目 |
数学 | 「数学1・数学A」、「数学2・数学B・数学C」の2科目 |
理科 | 「物理」、「化学」、「生物」、「地学」から二2科目 |
英語 | 「英語(リスニングを含む。)」、「ドイツ語」、「フランス語」、「中国語」、 「韓国語」から1科目 |
情報 | 「情報1」 |
理科は四科目から二科目を選択しますが、二次試験では物理、化学しか受験できないためほとんどの受験生が理科では物理と科学を選択します。
ですので受験生でない方は理科の選択を慎重に判断しましょう。
令和7年度の共通テストから地歴公民の科目名が変更になったほか、数学2Bが数学2BCに変更、新科目として情報1が追加されました。
浪人生は情報1と数学C受けてないから不平等なのでは?
こう思う方もいると思います。
これに対し大学入試センターは旧教育課程履修者に対する経過措置をとると発表しています▼
簡単に言うと既卒生は今まで通りの共通テスト+情報の試験で受験できるということになります。
東京科学大学(東工大側)は共通テストの経過措置を認めていますので既卒生は安心して受験できますね!
令和7年度共通テストの経過措置は既卒生(浪人生)のみが対象となります。
東京科学大学(旧東工大)一般選抜では一次選抜(足切り)はある?
東京科学大学(旧東工大)の一般選抜において、全学院の志願者合計が募集人数合計の4倍を超えた場合、指定された共通テストの得点合計により出し一次選抜を行います。
2021年度入試では出願倍率が4倍に満たなかったため一次試験を実施しませんでしたが、2022年から2024年の3年間は出願倍率が4倍を超えたため一次選抜が実施されました。
足切りの点数は公開されてませんが、2022年から2024年の足切り点数はSNSを見ると毎年65%前後となっているそうです。
国公立の足切り点数としては決して高い点数ではありませんが
- 近年東京科学大学(旧東工大)の人気が高まり倍率が高くなっている
- 募集人数が減少している
- 令和7年度入試から共通テストは新傾向となる
この3点を踏まえると2025年の足切り点数は上昇する可能性があります。
東京科学大学(旧東工大)一般選抜の共通テストと二次試験の割合は?
東京科学大学(旧東工大)の共通テストの成績は、第1段階選抜にのみ使用されます。
つまり一般選抜は、二次試験の結果のみで合否が判断されます。
このことから共通テストの勉強にあまり時間を割かず、二次試験に向けた勉強に集中する人が東京科学大学(旧東工大)受験生に多い傾向があります。
二次試験の選抜では共通テストは使われませんが、足切りにかかると今までの努力が水の泡となってしまうので気を抜かず共通テストにも向き合いましょう。
東京科学大学(旧東工大)一般選抜 二次試験の試験内容は?
東京科学大学(旧東工大)の二次試験は全学院共通の以下の4科目で構成されています。
科目 | 科目内容 | 配点/時間 | 採点・評価基準 |
---|---|---|---|
数学 | 数ⅠAⅡBⅢCをその総合問題や 応用問題を含めて「数学」として出題する | 300点 /180分 | 確かな計算力を伴った論理的な思考を行うことができ、さらにそれが的確に記述できるかを問う。 |
物理 | 「物理基礎」「物理」を合わせて「物理」 として出題する | 150点 /120分 | 自然現象の背後にある物理の概念・法則に関する理解の深さ、及び論理的思考力・応用力を問う。 |
化学 | 「化学基礎」「化学」を合わせて「化学」 として出題する | 150点 /120分 | 無機化学、物理化学、有機化学など幅広い分野から、基本概念や実験に即した知識と論理的素行ができるかを問う。 |
英語 | 「コミュニケーション英語ⅠⅡⅢ」を 合わせて「英語」として出題する | 150点 /90分 | 長文を中心とする総合問題を出題し、平易な英文を読解する能力、基本語を中心とする語彙に関する知識、標準的な英語文法を書く能力を見る。 |
東京科学大学(旧東工大)には多くの学院があるため、出願時に迷う受験生も多いと思います。
東京科学大学(旧東工大)では出願時に第一志望,第二志望の学院を選択できます。
第一志望に情報理工学院,第二志望に工学院という例が挙げられます。
第一志望の最低点に届かない場合、第二志望の最低点を超えていると第二志望の学院に合格となることから、東京科学大学(旧東工大)に合格する可能性をより上げることが可能になります。
出願する際は自らの戦略に合わせた出願が重要になっていきます。
東京科学大(旧東工大)の各科目の傾向と対策を以下の記事で詳しく解説しています。興味がある方はご覧ください。
東京科学大学(旧東工大)最低点の推移
東京科学大学(旧東工大)各学院の最低点の推移は以下になります。
2024年 | 2023年 | 2022年 | |
理学院 | 420 | 383 | 396 |
工学院 | 391 | 380 | 394 |
物質理工学院 | 379 | 363 | 375 |
情報理工学院 | 435 | 445 | 451 |
生命理工学院 | 370 | 357 | 368 |
環境・社会理工学院 | 383 | 366 | 367 |
例年合格最低点は
情理>理>工>物質≒環社>生命
であることが多いです。このことを考慮し第二志望などを決定することも有効な手段となります。
また特徴的なのは2024年理学院と情報理工学院の最低点が大差ない点になります。近年東京科学大学(旧東工大)の理学院は人気が高く、受験生のレベルが高いことから最低点が上昇しています。
また2025年は理学院の募集人数が少なくなることから競争が強まることが予想されます。
以上が東京科学大学(旧東工大)一般選抜の入試情報の詳細になります。
東京科学大学(東工大側)の入試ポイントをまとめます▼
- 共通テストは定められた6教科8科目(表➀)を受験する必要がある。
- 出願時全体の倍率が4倍を超えたら共通テストの点数で一次選抜が行われる可能性が高い。
- 共通テストの点数は一次選抜のみに利用され、最終的な合否は二次試験の点数のみで決まる。
- 二次試験は数学300点、英語150点、物理150点、化学150点の合計750点
東京科学大学(旧東工大) 総合型選抜の詳細
東京科学大学(旧東工大) 総合型選抜 共通テスト
東京科学大学(旧東工大)総合型選抜を受験するにあたり受ける必要がある共通テストの科目は以下になります。
教科 | 科目 |
国語 | 「国語」 |
地歴公民 | 「歴史総合、日本史探求」、「歴史総合、世界史探求」、「地理総合、地理探求」 「公共、倫理」、「公共、政治・経済」から1科目 |
数学 | 「数学1・数学A」、「数学2・数学B・数学C」の2科目 |
理科 | 「物理」、「化学」、「生物」、「地学」から二2科目 |
英語 | 「英語(リスニングを含む。)」、「ドイツ語」、「フランス語」、「中国語」、 「韓国語」から1科目 |
情報 | 「情報1」 |
理学院、工学院を志望する方は以下の点に注意しましょう。
理学院の女子枠志願者は,理科2科目の選択は「物理」及び「化学」に限る。
工学院の一般枠志願者は,理科2科目の選択に「物理」を必ず含めること。
旧東工大では公表はされていませんが、第1段階選抜の足切りはおおむね85%付近であったことがアンケート等でわかっています。
東京科学大学(旧東工大) 総合型選抜 第1段階選抜
東京科学大学(旧東工大) 総合型選抜 第1段階選抜の共通テストにおける各教科配点は以下になります。参考にしてください。
上記の共通テストの点と調査書等の出願書を考慮して第1段階選抜が行われます。
東京科学大学(旧東工大) 総合型選抜 第2段階選抜
第1段階選抜に合格した人は
- 共通テストの点数
- 総合問題の点数
- 調査書等の書類
を総合的に判断され第2段階選抜が行われ、最終的な合格者が選別されます。
各学院の総合問題、共通テストの第2段階選抜の配点は以下になります。
共通テストの換算表は以下になります。
一般枠と女子枠を併願受験し両方とも合格した際は、女子枠としての合格となります。
総合型選抜、第2段階選抜(一般枠)の試験内容は以下になります。各々の学院によって特色がありますので必ず確認しましょう。
総合型選抜、第2段階選抜(女子枠)の試験内容は以下になります。
女子枠で一般枠で総合問題が異なるので注意しましょう
総合型選抜は一般選抜と併願して受験できるため、東京科学大学(旧東工大)に合格する可能性を上げることができます。
第1段階選抜で共通テストの点数での足切りは85%付近と予想されているため容易ではありません。
しかし例年、第2段階選抜の倍率は約2倍であることや面接のみで判断する学院もあるため、共通テストが得意な方は出願することを強くお勧めします。
東京科学大学(旧東工大) 学校推薦型選抜の詳細
東京科学大学(旧東工大) 学校推薦型選抜 要件
2025年度入試では学校推薦型選抜は「生命理工学院」のみ実施されます。
東京科学大学(旧東工大) 学校推薦型選抜 推薦人数
学校長が推薦できる人数は各学校二人前とし、女子生徒を推薦する場合
- 一般枠
- 女子枠
- 一般枠と女子枠
のいずれを選択する必要があります。
「一般枠と女子枠」を選択し、両方にが合格した際は女子枠として合格になります。
東京科学大学(旧東工大) 学校推薦型選抜 推薦条件
推薦条件は以下になります。
以下の①,②,③の全てに該当し,学校長が責任をもって推薦でき,合格した場合には必ず入学することを確約できる者。
①生命理工学院に対する明確な志望理由と学修の熱意を有し,学習成績・人物ともに特に優れる者
②「数学Ⅰ」,「数学Ⅱ」,「数学Ⅲ」,「数学A」,「数学B」,「数学C」の全てを履修,又は履修見込みの者
③理科(生物,物理,化学)のうち2科目以上を履修している者
東京科学大学(旧東工大) 学校推薦型選抜 共通テスト
学校推薦型選抜において必要な共通テストの科目は以下になります。
教科 | 科目 |
国語 | 「国語」 |
地歴公民 | 「歴史総合、日本史探求」、「歴史総合、世界史探求」、「地理総合、地理探求」 「公共、倫理」、「公共、政治・経済」から1科目 |
数学 | 「数学1・数学A」、「数学2・数学B・数学C」の2科目 |
理科 | 「物理」、「化学」、「生物」、「地学」から二2科目 |
英語 | 「英語(リスニングを含む。)」、「ドイツ語」、「フランス語」、「中国語」、 「韓国語」から1科目 |
情報 | 「情報1」 |
東京科学大学(旧東工大) 学校推薦型選抜 選別方法
東京科学大学(旧東工大)学校推薦型選抜の選別方法は以下のように行われます。
以上が東京科学大学(旧東工大)学校推薦型選抜の詳細になります。学校型選抜は生物分野に関する深い見識が求められます。東京科学大学(旧東工大)生命理工学院で研究を熱望してる方には挑戦してほしい試験になります。
続いて東京科学大学(旧医科歯科大)の入試について解説していきます。
令和7年度 東京科学大学(旧医科歯科大)入試がどうなるか解説!
東京科学大学(旧医科歯科大)には学校型選抜と前期日程、後期日程の3種類の選抜が存在します。
本記事では、前期日程、後期日程の順に解説していきます。
東京科学大学(旧医科歯科大)前期日程 共通テスト受験科目は?
教科 | 科目 |
国語 | 「国語」 |
地歴公民 | 「歴史総合、日本史探求」、「歴史総合、世界史探求」、「地理総合、地理探求」 「公共、倫理」、「公共、政治・経済」から1科目 |
数学 | 「数学1・数学A」、「数学2・数学B・数学C」の2科目 |
理科 | 「物理」、「化学」、「生物」、「地学」から二2科目または「ぶつりきそ、化学基礎、生物基礎」から二科目 |
英語 | 「英語(リスニングを含む。)」、「ドイツ語」、「フランス語」、「中国語」、 「韓国語」から1科目 |
情報 | 「情報1」 |
東京科学大学(旧医科歯科大)も同様に経過措置を認めていますので浪人生も安心して受験できます。
経過措置のリマインドもかねて再掲しておきます▼
東京科学大学(旧医科歯科大)前期日程 一次選抜(足切り)はある?
科学大(医科歯科大側)の一次選抜(足切り)について東京医科歯科大は以下のように発表してます。
入学者の選抜は、調査書の内容と大学入学共通テストの成績により第1段階の選抜(前期日程は、医学部医学科及び歯学部歯学科で募集人員の約4倍、その他の学科・専攻では実施しない。
後期日程は、医学部医学科で募集人員の約12倍、歯学部歯学科で募集人員の約10倍、医学部保健衛生学科検査技術学専攻
38208_ext_04_12.pdf (tmd.ac.jp)から引用
では実施しない。)を行い、その合格者について更に個別学力検査等を前期日程,後期日程により実施し,各々総合判定により入学者を選抜する。
つまり、前期は医学部、歯学部ともに倍率が約4倍を超えたら共通テストの点数に基づき一次選抜を行う。後期は医学部は倍率が約12倍、歯学部は約10倍を超えたら共通テストの点数に基づき一次選抜を行うとのことでした。
足切りの基準ですが残念ながら大学からは公表されていません。
東京医科歯科大学医学部前期試験のボーダーが毎年90%前後であることを考えると、足切り点数は非常に高いことが予想されます。
2022年の医学部医学科の倍率は4倍に達しなかったため足切りは実施されませんでしたが、2024年の前期試験では19名が第1段階の選抜で不合格になりました。
東京科学大学(旧医科歯科大)前期試験において医学部医学科を目指す皆さんは例年のボーダーである9割を目指すことが重要となると思います。
歯学部も同様に大学から足切り点数等は公表されていませんが、歯学部前期のボーダーが75%前後、後期のボーダーが80%となっていることから80%以上の得点で安全圏だと考えます。
特に歯学部は前期試験倍率が四倍を超えることが少ないことから足切りの心配はしなくてもよさそうです。
2022年の共通テストは全体的に難易度が高かったことから医学部前期のボーダーが84%という低い水準の年もあります。その年の共通テストの難易度によって足切り点数は上下するので過去のデータにとらわれないことも大切です。
東京科学大学(旧医科歯科大)前期日程 共通テストと二次試験の割合は?
東京科学大学(医科歯科側)前期日程の共通テストと二次試験の配点学部により異なり以下のようになります。
学科 | 配点(前期日程) | 配点(後期日程) |
---|---|---|
医学科 | 180:360 | 500:200 |
保健衛生学科看護学専攻 | 560:300 | 実施なし |
保健衛生学科検査技術学専攻 | 720:360 | 500:200 |
歯学科 | 180:360 | 500:200 |
口腔保健学科口腔保健衛生学専攻 | 560:300 | 実施なし |
口腔保健学科口腔保健工学専攻 | 580:300 | 実施なし |
上の表の見方
例えば医学科の配点の180:360は共通テストの点数1000点を180点に圧縮し、二次試験の点数は360点満点で合計540点ということを表しています。
東京科学大学(旧東工大)と異なり共通テストの割合が大きいとわかります。特に後期試験はすべての学部において共通テストの割合が大きいことが特徴的です。
続いて東京科学大学(旧医科歯科大)前期日程の二次試験を学部に分けて紹介します。
医学科,保健衛生学科(検査技術学専攻),歯学科(前期日程)
教科 | 科目 | 時間/配点 | 備考 |
---|---|---|---|
数学 | 数学ⅠAⅡBⅢ | 90分/120点 | 数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A:全範囲 数B:数列,ベクトル |
理科 | 物理 化学 生物から二科目選択 | 120分/120点 | 物理:全範囲 化学:全範囲 生物:全範囲 |
外国語 | コミュニケーション 英語Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ | 90分/120点 | コミュニケーション英語Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ: 全範囲 |
面接 | --- |
保健衛生学科(看護学専攻),口腔保健学科(口腔保健衛生学専攻)
教科 | 科目 | 時間/配点 | 備考 |
---|---|---|---|
外国語 | コミュニケーション英語Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ | 90分/120点 | コミュニケーション英語Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ:全範囲 |
小論文 | --- | 120分/180点 | |
面接 | --- |
口腔保健学科(口腔保健工学専
教科 | 科目 | 時間/配点 | 備考 |
---|---|---|---|
実技 | --- | 60分/100点 | |
小論文 | --- | 60分/100点 | |
面接 | --- | --/100点 |
東京科学大学(旧医科歯科大)後期日程 共通テスト受験科目一覧
東京科学大学(医科歯科側)後期試験の共通テストと二次試験の配点学部により異なり以下のようになります。
教科 | 科目 |
国語 | 「国語」 |
数学 | 「数学1・数学A」、「数学2・数学B・数学C」の2科目 |
理科 | 「物理」、「化学」、「生物」、「地学」から二2科目または「ぶつりきそ、化学基礎、生物基礎」から二科目 |
英語 | 「英語(リスニングを含む。)」、「ドイツ語」、「フランス語」、「中国語」、 「韓国語」から1科目 |
情報 | 「情報1」 |
前期日程と異なるのは地理歴史が含まれないことになります。
医学部後期試験の共通テストボーダーは95%前後と異次元の世界であり、過去の試験では共通テストの点数が90%にも関わらず一次選抜で不合格になったという恐ろしい事例もありますので足切り点数が90%以上の可能性があります。まさに最難関の大学と言えます。
医学科,保健衛生学科(検査技術学専攻),歯学科(後期日程)
教科 | 科目 | 時間/配点 | 備考 |
---|---|---|---|
小論文 | --- | 120分/100点 | 将来,医学,検査技術学,歯学又は それぞれの医療に従事する者とし ての適性及び論理的思考,問題発見 と解決の能力等を評価する。 |
面接 | --- | -/100点 |
医学科については小論文を英文により出題する場合があります
東京科学大学の入試方式 まとめ
最後に今回の記事をまとめます。
- 東京工業大学と東京医科歯科大学が合併し、2024年10月に東京科学大学になる。
- 入試方式は当分の間、現在のままであることが発表された。
- 東工大と医科歯科大の入試は、それぞれの現行方式で実施される。
- 入試方式の変更がある場合は、2年前に周知される。
- 東工大側では出願倍率が4倍を超えると一次選抜が実施される。
- 東工大側の二次試験の点数配分は東工大側で共通テスト0%、二次試験100%。
- 医科歯科側の入試では共通テストと二次試験の比率が重要。
- 東工大側、医科歯科側の共通テストでは旧教育課程履修者に対する経過措置が取られる。
本記事では東京科学大学の入試方式について紹介しました。
当分は東工大は東工大の入試を、医科歯科大は医科歯科大の入試を行うことから各々目指す目標は今までと変わらず突き進んでいきましょう!
この記事が東京科学大学を志す受験生に役に立てたら幸いです。