東京科学大学(旧東工大)の化学試験は、正確な知識量とと計算力が求められることで知られています。
この記事では、東京科学大学(旧東工大)の化学の試験に関する傾向と対策について詳しく解説します!試験の傾向を把握し、効果的な対策を立てることは、合格への大きな一歩です。
特に、理論化学、無機化学、有機化学の各分野からバランスよく出題されるため、それぞれの分野の特徴を理解することが重要になります。
この記事を通じて、東京科学大学(旧東工大)の化学試験の傾向と対策について理解を深め、合格への道を切り開きましょう!長い記事となりますが、最後まで読んでくださると幸いです。
東京科学大の入試形式については以下の記事で解説しているので興味のある方はご覧ください。
記事の内容
- 東京科学大学(旧東工大)化学の大まかな傾向について
- 東京科学大学(旧東工大)化学理論 無機 有機化学の頻出範囲を解説
- 東京科学大学(旧東工大)化学の具体的な対策方法
- 東京科学大学(旧東工大)化学対策のおすすめ参考書と使い方を紹介
東京科学大学(旧東工大)化学の傾向を詳しく解説
- 東京科学大学(旧東工大)化学の大まかな傾向
- 東京科学大学(旧東工大) 理論化学の出題傾向
- 東京科学大学(旧東工大)無機化学の出題傾向
- 東京科学大学(旧東工大)有機化学の出題傾向
東京科学大学(旧東工大)化学の大まかな傾向
東京科学大学(旧東工大)の化学の試験は前述したとおり、正確な知識と計算力を求められる内容となっています。
特に注目すべきは、理論化学、無機化学、有機化学の各分野からバランスよく出題される点です。また、試験形式は多岐にわたり、独特な形式の正誤問題、計算問題、構造決定問題などがあります。
まず、東京科学大学(旧東工大)化学の試験は大問3問で構成されており、それぞれの大問には5問の小問が含まれ、計15問が出題されます。小問1問10点の合計150点の試験で各小問は独立しており、1問1問が重要な得点源となります。
特に、正誤問題では「正答となるものが1つまたは2つある」といった東京科学大学(旧東工大)独特の出題がされることから細かな知識が問われるため、教科書の隅々まで理解しておくことが求められます。
正答となる選択肢は1つとは限らないことから消去法での解法が通用しないことから、受験生は消去法に頼らず確実な知識を持つ必要があります。
また正誤問題は諸説ありますが、完答でない場合部分的に回答が合っていても半分以下の点数しかつかないことが過去の試験結果等で噂されていますので、高得点を取るには正確な知識が非常に重要になっていきます。
また、計算問題では、答えのみを記述する形式がほとんどであり、途中の計算過程などは見られないことから正確な計算力が求められ、計算ミスが直接点数の減少につながります。
つまり、回答した値が少しでも異なっていたり、使用してはならない文字を使うなどをするとその小問は0点になります。
さらに、構造決定問題では、有機化学や高分子化合物の深い理解が必要で、演習を通じて経験を積むことが重要です。
これらのことからの東京科学大学(旧東工大)化学の試験では正確かつ幅広い知識の習得と、問題に対する確実な対応力が求められることが分かります。徹底した基礎力の養成と、計算力、応用力の強化が合格への鍵となります。
東京科学大学(旧東工大) 理論化学の出題傾向
理論化学は、東京科学大学(旧東工大)化学試験の中心的な分野であり、例年、多岐にわたるテーマが出題されます。
特に頻出のテーマとしては、化学平衡、酸化還元反応、熱化学、電気化学などが挙げられます。また計算問題は近年簡単~標準的な問題が多いことが特徴です。レベル感はセンター試験の計算問題+αの難易度に近いです。
例えば以下の問題は2024年の過去問になります。解いてみるとわかりますが、「セミナー化学」や「化学重要問題集」に載っている問題のレベルです。シンプルかつ有名な標準~応用問題が出題される傾向が高いです。つまり対策しやすいということです。
理論化学では幅広く出題されますが、頻出の範囲は以下になります。
- 結晶格子
- 電気化学
- 熱化学
- 化学平衡
例えば結晶格子では配位数や充填率の計算が出題されやすいです。
基本的な「面心立方格子」や「体心立方格子」だけでなく、「NaCl型」などのイオン結晶や、黒鉛の結晶構造の問題も出題も頻出です。
このような出題は図が描かれてない問題も多いため、結晶構造を正確に全てかけるようになっているといいでしょう。
化学平衡に関する問題では、平衡定数の計算や、ルシャトリエの原理を用いた平衡の移動に関する問いが多く見られます。
これに対して、酸化還元反応では、酸化数の計算や電気分解の計算問題が出題されることが一般的です。これらの問題は、基本的な理論の理解と、迅速かつ正確な計算力が求められます。
また、熱化学の分野では、エンタルピー変化の計算や、反応熱に関する問題が頻出です。これらは、基本的な公式を覚えるだけでなく、それを応用する力が必要です。反応熱の定義なども問われることがあるので教科書等で確認しましょう。
電気化学においては、電池や電気分解の仕組みを理解することが重要です。これに関連して、電池の電圧や電荷量の計算が出題されることが多いです。
これらの問題に対応するためには、教科書の基本概念をしっかりと理解し、それを応用する演習を積むことが大切です。
またボルタ電池やダニエル電池の知識問題なども出題されたことから、電池の名称と電極に何を利用するか、電解液は何なのかなどを正確に記憶しておきましょう。
全体として、理論化学の問題は、教科書レベルの基本的な知識をもとに、応用力と計算力を試される内容となっています。したがって、基礎を確実に押さえつつ、多くの演習を通じて応用力を養うことが合格への近道になります。
東京科学大学(旧東工大)無機化学の出題傾向
無機化学の分野では、金属イオンの性質や反応、無機化合物の構造に関する問題が多く出題されます。
特に、金属イオンの定性分析や、結晶構造に関する問題は頻出です。この分野は正誤問題で非常に頻出となっています。
以下のように問題で元素A~Eを分析し、その元素についての正誤問題を問われる問題が良く出題されます。
金属イオンの定性分析では、各イオンの特徴的な反応や沈殿生成の条件を問う問題が多いです。これらの問題に対応するためには、教科書や資料集を用いて、各金属イオンの性質(特に色や反応など)を詳細に覚えることが求められます。
例えば、硫酸バリウムの生成反応や、鉄(III)イオンの検出法など、実験的な知識が必要です。
結晶構造に関する問題では、結晶格子の種類や充填率、配位数などの基本的な知識が問われます。
特に、六方最密構造や立方最密構造の理解は重要で、これらの構造を基にした計算問題が出題されることもあります。例えば、単位格子の体積や密度の計算は、定期的に出題されるテーマです。
また過去の試験では六方最密構造の図が与えられていない状態で計算問題が出されたことから、基本的な立方格子だけでなく六方最密構造や、黒鉛のやグラファイト、NaCl型やCaF型などのマイナーなものまで何も観ないで描けるといいでしょう。
また、無機化学では、元素の周期表に基づく性質の変化や、化合物の特徴を問う問題も多く出題されます。
例えば、ハロゲンやアルカリ金属の性質や反応性に関する問題が挙げられます。これらの問題では、元素の性質を周期表の位置と関連付けて理解することが重要です。
接触法やハーバーボッシュ法などの知識を聞かれることが多いので、正製法の関してはすべての途中式を白紙から描けるようにし計算のポイントなどもすぐに言えるようにしましょう。
例えば、オストワルト法では最終的にアンモニア1molで硝酸1molが生成するなど知っておくと計算が素早くなる知識が挙げられます。
製造法は以下の7個が挙げられますので、①触媒は何か②反応式や流れを白紙から描けるか③反応のポイントは何かの3点を確認するといいでしょう。
- アンモニアソーダ法
- 接触法
- オストワルト法
- ハーバーボッシュ法
- アルミニウムの製法
- 鉄の製法
- 銅の製法
以上のように、無機化学の問題は、基本的な知識とそれを応用する力が求められます。教科書や資料集をしっかりと読み込み、基本事項を語呂合わせ等で正確に記憶&理解し、無機化学の得点アップにつなげましょう。
東京科学大学(旧東工大)有機化学の出題傾向
有機化学の分野では、構造決定問題や、反応機構の理解を問う問題が頻出です。特に、炭素化合物の多様な構造や、反応の詳細を把握することが重要です。
構造決定問題は最後の1問で必ず出題されます。
他大学では基本、問題文の実験の過程で生成物がA,B,C,D...の構造式をそれぞれ問うというのが一般的ですが、東京科学大学(旧東工大)の構造決定では生成物がA,B,C,D...の中でただ1つのみの生成物の構造式を描くというものになっています。
つまり途中過程が合っていても最終的な答えが間違っていた場合0点となります。
以下のような形式で構造決定問題は出題されます。
構造決定問題では主に芳香族をテーマにした問題が多く出題され、銀鏡反応やヨードホルム反応といった基本的な官能基の特定によって構造式を推定するものが多い中、オゾン分解などの応用的な出題やパズル的な思考を試される問題も出題されます。
さらに、アミノ酸の構造決定問題も頻出であるため過去問や問題集などでの対策が必要になります。
高分子の範囲は受験生がおろそかになりがちな範囲ですが、東京科学大学(旧東工大)の受験生なら高分子の知識だけでなく構造決定、計算問題も多く経験を積んでいきましょう。
また、有機化学では、反応機構の理解も重要です。例えば、アルケンの付加反応や、エステルの加水分解反応など、反応の詳細なメカニズムを問う問題が多いです。
これらの問題では、反応の進行過程をステップごとに理解し、各ステップの中でどのような中間体が生成されるかを把握することが必要です。またクメン法やアゾ化合物の生成などは白紙から描けるようにしておきましょう。
高分子化合物に関する問題もよく出題されます。例えば、ポリマーの合成反応や、重合度の計算などです。
これらの問題では、基本的な高分子化学の知識と、具体的な計算能力が求められます。例えば、重合度の計算では、モノマーの種類や反応条件を理解し、それを基に正確に計算する力が必要です。前述したとおり、この範囲は得意分野にする気で取り組みましょう。
全体として、有機化学の問題は、幅広い知識とその応用力が求められる内容となっています。教科書の内容を確実に理解し、多くの問題演習を通じて応用力を養うことが重要です。
東京科学大学(旧東工大)正誤問題の特徴
東京科学大学(旧東工大化学の正誤問題は例年6題~7題出題されているため非常に重要な設問となっており、前出した通り非常に独特で細かな知識が求められます。特に「1つまたは2つの正答がある」という形式が多く、受験生にとっては非常に難易度が高い問題となります。
まず、正誤問題では、各選択肢が非常に細かい内容に基づいているため、教科書の細部までしっかりと理解していることが求められます。
例えば、化学物質の物理的性質や、特定の反応条件など、教科書の欄外に記載されているような細かな情報も問われることがあります。これに対して、曖昧な記憶や勘に頼って解答することは避けるべきです。
また、正誤問題では、消去法が使えないため、各選択肢の正確な知識が求められます。
例えば、複数の選択肢が正しい場合、そのすべてを正確に選ぶ必要があるため、部分的な知識ではなく、全体的な理解が必要です。これには、日常的な復習と、知識の定着が欠かせません。
さらに、正誤問題は、多くの場合で他の問題と関連しています。
例えば、有機化学の反応機構に関する問題では、その機構に関する詳細な知識が問われるだけでなく、その反応に関わる化学物質の性質や用途についても問われることがあります。このように、正誤問題は幅広い知識の統合が求められます。
総じて、正誤問題に対応するためには、教科書の内容を詳細に理解し、日常的に復習を重ねることが重要です。特に、細かな知識の確認や、複数の選択肢が正しい場合の対処法についても練習を積むことが必要です。
ココがポイント
東京科学大学(旧東工大)計算問題の特徴
まず、計算問題では、基本的な化学の原理や法則を理解していることが前提となります。
例えば、モル計算や化学平衡の計算、酸化還元反応の計算など、基本的な計算の方法をしっかりと身につけておくことが必要です。これには、日常的に問題演習を行い、基本的な計算方法を反復することが重要です。
また、東京科学大学(旧東工大)の計算問題では、途中経過を省略し、答えのみを記述する形式が多いです。このため、計算過程でのミスを防ぐために、計算を迅速かつ正確に行うことが求められます。
例えば、酸化還元反応の計算では、酸化数の変化を正確に把握し、それに基づいて電子の授受を計算する必要があります。このような問題では、基本的な計算力に加え、問題の読み解き力も重要です。
さらに、計算問題では、複数のステップを踏むことが多いため、各ステップでの計算ミスが致命的となります。
例えば、結晶格子の計算では、単位格子の体積や密度、配位数など、複数のパラメータを計算する必要があります。このため、各ステップでの計算を確実に行い、ミスを防ぐための確認作業も重要です。
総じて、計算問題に対応するためには、基本的な計算方法を確実に身につけ、日常的に多くの問題を解くことで計算力を養うことが必要です。また、計算ミスを防ぐための確認作業や、問題の読み解き力を養うことも重要です。
東京科学大学(旧東工大)化学 具体的な対策法
- 東京科学大学(旧東工大)化学の対策方法 時間配分編
- 東京科学大学(旧東工大)化学の対策方法 計算編
- 東京科学大学(旧東工大)化学の対策方法 知識編
- 東京科学大学(旧東工大)化学おすすめ参考書 使い方も紹介
東京科学大学(旧東工大)化学の対策方法 時間配分編
東京科学大学(旧東工大)の化学試験では、時間配分が非常に重要です。試験時間は120分,15問構成されています。
つまり1問当たり8分しか解く時間がないため、すべてを解答するには効率的な時間配分が求められます。
まず、試験開始前に大問ごとの難易度を確認し、どの大問から解答するかを決めることが重要です。
通常、理論化学、無機化学、有機化学の順に解答する受験生が多いですが、自分の得意分野から始めることで、試験全体のペースをつかみやすくなります。例えば、得意な理論化学から始めることで、試験開始時の緊張をほぐすことができます。
次に、各大問にかける時間をあらかじめ設定しておくことが重要です
一般的には、大問1つつあたり35分程度を目安にすると良いでしょう。
しかし、正誤問題や計算問題の難易度によっては、時間を調整する必要があります。例えば、正誤問題が少ない場合には、各問題にかける時間を短く設定し、計算問題により多くの時間を割り当てることが有効です。
さらに、各小問に対しても時間配分を意識することが重要です。
例えば、正誤問題は1問あたり3分程度、計算問題は1問あたり5分程度を目安にすると良いでしょう。このように、各小問に対して具体的な時間配分を設定することで、試験全体を通じて時間に追われることなく解答することができます。
また、試験中に一つの問題に時間をかけ過ぎないことも重要です。特に、難易度の高い計算問題に時間をかけ過ぎると、他の問題に影響が出てしまいます。このため、難しい問題は一旦飛ばして、後で戻ってくることが有効です。解けない問題より、解ける問題に注力しましょう。
このように、東京科学大学(旧東工大)化学の試験では、効率的な時間配分も非常に重要になっていきます。試験前に自分のペースを確認し、適切な時間配分を設定しておくことが重要です。
東京科学大学(旧東工大)化学の対策方法 計算編
計算問題は、東京科学大学(旧東工大)化学試験の中でも特に重要な部分です。最終的な答えを記入する形式であるため計算力の強化は、得点アップの鍵となります。ここでは、計算問題への具体的な対策方法について解説します。
まず、基本的な計算方法を確実に身につけることが重要です。
例えば、モル計算、化学平衡の計算、酸化還元反応の計算など、基本的な計算方法をしっかりと理解し、反復練習を行うことが必要です。
これには、教科書や参考書の基本問題を繰り返し解くことが効果的です。「化学基礎問題精講」や「セミナー化学基礎+化学」などの基礎的な問題集を利用して、基本的な計算力を鍛えましょう。
次に、応用力を養うために、複雑な計算問題にも挑戦することが重要です。
例えば、結晶格子の計算や、熱化学の反応エンタルピーの計算など、複数のステップを踏む計算問題を解くことで、応用力を身につけることができます。この際、計算の過程を一つ一つ確認し、ミスを防ぐための工夫を行いましょう。
ここでは「化学の良問問題集」を用いて標準的な問題を解けるようにするのがおすすめです。
東京科学大学(旧東工大)化学の計算問題を解けるようになるには、「化学の新演習」等のハイレベルな問題集は必要ありません。「化学の良問問題集」、「セミナー化学基礎+化学」の問題がほとんど解ければ対応できるものになっています。
さらに、計算問題の解法をパターン化することも有効です。例えば、酸化還元反応の計算では、酸化数の変化を基に反応式を立てるパターンを身につけることで、素早く正確に計算を行うことができます。また、電気化学の計算では、電池の電圧や電荷量の計算パターンを覚えることで、スムーズに解答することができます。
ココがポイント
問題を見た時に解法がすぐに浮かぶくらいに問題集をやりこもう!
また、計算力を向上させるためには、日常的な練習が不可欠です。
例えば、過去問や模擬試験を利用して、実際の試験形式に慣れることが重要です。過去問を解く際には、制限時間を設けて解答し、時間内に解き終える練習を行いましょう。
また、間違えた問題や時間がかかった問題については、解説をしっかりと読み、どの部分でミスをしたのかを分析することが大切です。東京科学大学(旧東工大)化学の一番の対策は「過去問」を解くことにあります。今まで培った知識や経験を用いて形式慣れや抜けを確認していきましょう。
このように、東京科学大学(旧東工大)化学の計算問題に対応するためには、基本的な計算方法の習得、応用力の養成、パターン化した解法の身につけ、日常的な練習が必要です。これらを実践することで、計算問題への自信を高め、試験本番での得点力を向上させることができます。
東京科学大学(旧東工大)化学の対策方法 知識編
東工大化学の試験において、知識の充実は不可欠です。特に、教科書や参考書に記載されている基本事項を確実に理解し、暗記することが重要です。ここでは、知識を効率的に習得するための具体的な方法について解説します。
まず、教科書の内容を繰り返し読むことが基本です。化学の知識は教科書に基づいて出題されるため、教科書をしっかりと読み込み、その内容を理解することが第一歩となります。
例えば、理論化学の基本概念や、無機化学の元素の性質、有機化学の反応機構など、各分野の基本事項を確実に覚えましょう。この際、重要なポイントにはマーカーを引いたり、ノートにまとめたりすることで、効率的に復習することができます。
次に、資料集や図説を活用することも有効です。教科書だけではカバーしきれない細かな知識や、実験の詳細については、資料集や図説を参照することで補完することができます。例えば、金属イオンの定性分析や、有機化合物の構造決定に関する細かな知識は、資料集を使って確認することが重要です。
さらに、問題集を活用して知識の定着を図りましょう。
前述した「化学基礎問題精講」や「リードα 化学基礎+化学」などの問題集を使って、基礎的な知識を反復練習することが有効です。問題を解くことで、知識がどのように応用されるかを理解し、実際の試験での対応力を高めることができます。
また「基礎問題精講」は解説にその問題に関する知識がまとめられていることから東京科学大学(旧東工大)志望の方には計算練習だけでなく、知識確認としてもおすすめです!
また、知識の整理と復習も重要です。例えば、定期的に自分で作成したノートを見返し、重要なポイントを確認する習慣をつけましょう。
この際、図表やフローチャートを使って知識を視覚的に整理することが効果的です。例えば、前述した無機の正製法の流れを図で整理することで、理解を深めることができます。
最後に、過去問を活用して実践的な知識を身につけましょう。過去問を解くことで、実際の試験でどのような形式で出題されるかを理解し、試験本番での対応力を養うことができます。特に、東京科学大学(旧東工大)の化学試験では正誤問題が多いため、過去問を通じて細かな知識を確認することが重要です。
また東京科学大学(旧東工大)は過去20年以上も同じ形式の正誤問題を出題していることから、ネタ切れになりつつあります。過去問を解いている時に「この選択肢前も見たな」と思うほどですので、受験生なら受験本番までに過去問20年分の正誤問題はすべて根拠アリで正解できていると圧倒的なアドバンテージになりますよ!
以上のように、東京科学大学(旧東工大)化学の対策方法として、教科書の理解、資料集の活用、問題集の反復練習、知識の整理と復習、過去問の活用が重要です。これらを実践することで、知識を確実に身につけ、試験本番での得点力を向上させることができます。
東京科学大学(旧東工大) 対策 参考書まとめ 使い方も紹介
東京科学大学(旧東工大)化学で得点するための参考書や立ち回りをまとめます。
step
1基本的な解法と知識を身に着ける
まずは「教科書」を読み基本的な知識を身に着け、「基礎問題精講」や「セミナー化学基礎+化学」で基本問題の解き方を身につけましょう。
この際、1回目で解ける必要はなく2回目、3回目と繰り返してできるようになればOKです!
セミナー化学は問題数が多く挫折する人が多いため、まずは「基礎問題精講」を一通り解き問題慣れした後に、セミナー化学に移ると挫折せずスムーズに学習できると思います。
基礎問題精講、セミナー化学は1か月以内で一周するように計画を立てて実行するのがおすすめです。
ココがポイント
初めて化学を学習する人には教科書が理解しづらいことがあると思います。その際はスタディサプリを利用することがおススメです。まずは全体像を映像で把握することで教科書や問題集にスムーズに理解でき効率よく進めることができます。今なら14日間無料体験ができますのでその期間中に化学を一気に学習し効率よく学習しましょう!
step
2標準的な問題をやり込む
セミナー化学や基礎問題精講が解けるようになったら「化学の良問問題集」で標準的な問題演習を行いましょう。
step1と変わらず、わからない問題はその範囲の教科書に戻り、何度も解きなおすことで瞬発的に解けるようにしましょう。
例えば、「この問題は緩衝液の問題だから式をまとめて公式に代入」など問題を見て解き方のポイントを言えるようにするといいでしょう。
化学の良問問題集は一か月で一周することを目安とし、細かく復習することを心掛けましょう。短期間で何度も復習し、自分の言葉で説明できるようにしましょう。
step
3過去問をやり込む
化学の良問問題集が終わったら過去問に移ると良いです。
過去問を解く際は必ず120分測って解くようにしましょう。東京科学大学(旧東工大)の化学はタイムマネジメントが非常に大事になってくるので過去問を解き、時間内に解き終わらなかった時は「どの問題で時間をかけすぎてしまったのか」や「予定通りにいかなかった原因は何か」など徹底的に分析し、次の演習に生かしましょう。
また、計算問題で解けなかった、わからなかった問題に関しては解答を読み、解きなおした後に今まで利用した参考書でその範囲の復習をし、正誤問題は完答したとしてもすべての選択肢が正しいか正しくないかの根拠を言えるか確認しましょう。わからなかったら同様に教科書や参考書で確認すべきです。
東京科学大学(旧東工大)化学の対策として、センター試験の過去問も正誤問題や計算問題の練習になるため非常に有効です。東京科学大学(旧東工大)の過去問でうまく点数が取れない方は共通テスト対策にもなりますのでおすすめです。
このような地道な作業を繰り返すことで正誤問題、計算問題の精度が格段に上がりますので一つ一つの過去問を丁寧にこなしていきましょう。最終的には過去20年分の過去問いつ解いても満点が取れるようになると確実に周りの受験生と差をつけることができますよ!
東京科学大学(旧東工大)化学 傾向と対策まとめ
最後に記事の内容をまとめます。
- 東京科学大学(旧東工大)化学の試験は理論化学、無機化学、有機化学からバランスよく出題される
- 試験は大問3問で構成され、それぞれに5つの小問が含まれる
- 各小問は独立しており、1問1問が重要な得点源となる
- 正誤問題では細かな知識が問われ、教科書の隅々まで理解が必要
- 1つまたは2つの正答を求められることが多く、確実な知識が求められる
- 計算問題は答えのみを記述する形式が多い正確な計算力が求められ、計算ミスが直接点数の減少につながる
- 構造決定問題では有機化学や高分子化合物の深い理解が必要広範な知識の習得と確実な対応力が求められる
- 理論化学では化学平衡、酸化還元反応、熱化学、電気化学が頻出
- 理論化学の問題の難易度は標準レベル
- 無機化学では金属イオンの定性分析や結晶構造に関する問題が頻出
- 有機化学では構造決定問題や反応機構の理解が問われる
- 有機化学の問題は幅広い知識とその応用力が求められる
東京科学大学(旧東工大)は形式が独特であるため早い時期に傾向を把握し、対策することが大切です。
この記事を読んだ方は普段の学習をする際に、試験の形式を意識した演習を行うと効果が出ると思います。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました!
東京科学大(旧東工大)の他の科目の傾向と対策も解説しているので是非ご覧ください!